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「卒業できなかった制作展」新型コロナ影響の卒業生に「逃げBar」が参加呼び掛け

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 カフェ&バー「逃げBar White Out」(横浜市神奈川区松本町6)が、新型コロナウイルスの感染拡大により卒業制作展を開けなかったりした卒業生に向け、学校を横断した卒業制作展「卒業できなかった制作展」への参加を呼び掛けている。横浜市営地下鉄ブルーライン・三ッ沢下町駅から徒歩1分の場所にある、76平方メートルの店内空間を無料で提供する。

「逃げBar White Out」のフードメニュー

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 1月末にオープンした同店を経営するのは、銭湯でヘッドホンから音楽を聴いて踊るサイレントフェス「ダンス風呂屋」などさまざまな音楽フェスを手掛けるOzone。逃げBarとは「逃げる場」を意味し、店内は見渡す限り真っ白な空間になっている。壁、ドア、テーブルのほか、メニュー表や器も白い。時間という概念も存在しないかのように、壁にかかる時計に針は無く「NOW」とだけ書かれている。

 店主で体験作家の雨宮優さんは「虚空の体験を創造し、逃げ場所としての価値や環境を設計した。クリエーティブが生まれやすい空間」と話す。PAセットやミキサーなどの音響機材、プロジェクターやスモークマシンなどの演出機材も貸し出し可能。

 2月27日に雨宮さんが「卒業できなかった制作展」を提案したところ、現在までに、美大生やデザイン学校の学生、建築学部の学生など30人以上が参加を検討中。参加者の一次募集は3月14日までで、展示は5月17日~23日を予定する。

 1店だけではスペースに限界があることと、全国的に同じ状況の卒業生がいることから、雨宮さんはツイッターのハッシュタグ「#卒業できなかった制作展」で全国的に同じ動きを呼び掛けた。これに、浅草の手打ち体験特化型うどんスペース「メルフクラフト」や京都の「喫茶フィガロ」などが賛同。そのほか、手伝いが可能な人も募集している。

 「逃げBar White Out」での現地会場説明会を今月24日15時~と26日17時~開催(オンライン参加も可能)。展示を検討する人は、カフェ営業時間中の下見もできる。

 同店のカフェは、自分の飲食費のほか、不特定の誰かのための代金を先払いしておくこともでき、後から来た客は「知らない誰かに先払いされているランチ」を食べることもあるという。全席には電源とWi-Fiを完備。何か注文をすれば時間無制限でコワーキングスペースのような使い方もできる。

 通常の営業時間は、ランチタイム=12時~17時、バータイム=19時~23時。3月は水曜・木曜定休。スペースレンタルは1時間2,500円~。毎月、満月の夜はノンアルコール、サイレントDJパーティー「Full Moon Silent Fes」を開催しており、次回は3月10日19時~。入場無料(要1ドリンクオーダー)。

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