新たなパフォーミング・アーツの拠点「Dance Base Yokohama(ダンスベースヨコハマ)」が4月23日、北仲エリアの「KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)」(横浜市中区北仲通5)にオープンする。運営・管理はセガサミー文化芸術財団(東京都品川区)。
DaBYの空間設計は「オンデザインパートナーズ」の一色ヒロタカさんらが担当
「ダンスベースヨコハマ」は、プロフェッショナルなダンス環境の整備や、ダンスに関連するあらゆるクリエイター育成に特化した事業を企画・運営するダンスハウス。施設名の愛称は「DaBY(デイビー)」。ダンスを巡る多くの人々が垣根なく集えるプラットフォームとなるようにと名づけられた。
複合芸術であるダンスの発展のため、振付家やダンサーといったアーティストのほか、音楽家、美術作家、映像作家、照明デザイナー、音響デザイナー、プロデューサーやプロダクションスタッフ、批評家、研究者などと、観客の交流拠点となることを目指し、世界的なダンサーによる作品の創作や、近隣住民との交流など多様な試みを展開していく。
レジデンススペース機能のほかに、地域のアーティストや市民との交流によるワークショップや実験的なトライアウト公演、ダンスアーカイブ事業などを展開予定。アーティスティックディレクターには、ダンスキュレーターの唐津絵理さん(愛知県芸術劇場シニアプロデューサー)を、ダンスアーティストと観客やクリエイターをつなぐエバンジェリストとして小尻健太さん(振付家・ダンサー)を迎える。今後、日本のダンス環境の改善に向け、積極的に専門家を起用する。
ダンスクラス、創作活動(レジデンス)、ショーイングなどを行うアクティングエリアを中心に、廊下部分にライブラリーなどのアーカイブ機能を配置。バックヤードには、楽屋やシャワー施設、オフィス、倉庫を備える。空間設計は、関内に拠点を置くオンデザインパートナーズ(中区相生町3)の一色ヒロタカさん、小澤成美さん、森詩央里さんが担当した。
オープンを記念して、5月8日~10日に「都市を振り付ける3日間」をコンセプトに、国内外のダンスアーティストやパフォーマーによる「TRIAD DANCE DAYS(トライアド・ダンス・デイズ)-都市を振り付ける3日間-」を開催する予定。会場は、ダンスベースヨコハマ周辺地域。
施設の開館時間は10時~18時。休館日は日曜・月曜(月曜祝日の場合は翌日休館)。ライブラリースペースの閲覧、施設見学は無料。クリエイティブ活動での利用、トライアウト公演の鑑賞は有料。
複合施設「北仲ブリック&ホワイト」は、横浜市最大規模・最高層の分譲マンション「ザ・タワー横浜北仲」、サービス付き長期・短期滞在型宿泊施設「オークウッドスイーツ横浜」を含む複合施設の低層階に位置する商業・文化施設。文化の発信拠点となる「北仲ブリック」と、物販・飲食店などが出店する「北仲ホワイト」から構成される。北仲ブリックは、BRICK North棟(1~3階)とBRICK South棟(1~3階)で構成され、「ダンスベースヨコハマ」はBRICK North 3階に入居する。北仲ブリックには「ビルボードライブ横浜」が4月13日に開業。こけら落とし公演にはバート・バカラックさんが出演する。
セガサミー文化芸術財団は、国内外の優れた芸術や伝統文化への寄与することを目的にセガサミーホールディングス(東京都品川区)が2019年3月に設立した一般財団法人。音楽振興、日本で新しく生まれ育つ舞踊の振興・普及、国内外のアーティスト・組織団体との国際交流の促進を行っている。