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本格イタリア・トスカーナのトラットリア、西沢健三シェフの味を馬車道でテークアウト

「ラ・テンダロッサ」で17年間シェフを務めた西沢健三さんが独立「トラットリア ダ ケンゾー」を開店

「ラ・テンダロッサ」で17年間シェフを務めた西沢健三さんが独立「トラットリア ダ ケンゾー」を開店

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 イタリアのトスカーナで修行を積んだ西沢健三さんがオーナーシェフを務める「トラットリア ダ ケンゾー」(中区相生町5)が4月15日にオープンした。馬車道駅から徒歩2分、天井が高く広々とした店内で、風通しの良いテラス席や、テークアウトメニューもそろえる。

西沢さんが「矢野カウンター」と呼ぶカウンター、ソムリエの矢野さんとともに

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 トラットリアとは、気軽に入ることのできるイタリア家庭料理店。シェフの西沢さんは、1974年横浜生まれ。栄養士だった母の、無添加食材にこだわった手料理で育つ。20歳からイタリア料理の道に。港北ニュータウンのイタリアレストランで働いたのち、24歳でイタリアに渡る。トスカーナ州の州都フィレンツェで修行。帰国後は修業仲間からラ・テンダロッサ(太田町6)のオーナーを紹介され、系列店のヴィーノ・デッラ・パーチェ(東京都港区西麻布)に勤務。

 29歳で、料理長としてラ・テンダロッサへ異動。シェフとして店を回し、仕入れ、メニュー構成から人事まで、オーナー業以外は全てを担った。2020年3月まで17年間勤め、満を持してオーナーシェフとしての独立へとかじを切った。

 「トラットリア ダ ケンゾー」は、ソムリエで、駐日イタリア大使館公認のイタリアワイン大使でもある矢野航さんを右腕に立ち上げた。最初は5~6席の小さな店にしようと考えていたが、現在の店舗物件を下見して、開放感に引かれ決断。大きなワインセラー、本格的なエスプレッソマシン、カウンター席もそなえる。テーブル36席、カウンター8席、テラス22席。

 新型コロナウイルスの影響下での新規オープンだったが、コチョウランなどの多くの開店を祝う花が寄せられ、店舗へと続く階段に並んだ。

 目指すのはトスカーナにあるようなトラットリア。「家庭料理といいつつ実質本位な、イタリア人にも満足してもらえる、現地と変わらない味と空気を出したい」と話す西沢さん。消防法の都合、炭は使えないが、炭火に近づけるために、ガス火の上に溶岩石焼きを置く。天然の魚は、毎日市場に通って仕入れる。

 店舗でのランチやディナーコースのほか、テークアウトのラインアップも充実させた。限定20食のパニーノ(1000円~)や、日替わりのパスタ(1500円~)のほか、鮮魚や肉のグリルにも腕を振るう。テリーヌや切り立ての2年熟成の生ハムなどを詰め込んだ前菜盛り合わせも好評という。

 西沢さんは「横浜の皆さまにテンダロッサで長年かわいがってもらった。引き続き、自分の名前を付けた『ダ・ケンゾー』で、これまで以上のものを提供します。引き続きの方も、新しい人もぜひ来てほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は11時30分~15時と17時30分~23時(COVID-19対策で当面20時まで)。水曜定休。

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