元町のクラフトマンストリートにある「cafe Le Havre(カフェ ル・アーヴル )」(横浜市中区元町1)が5月15日から、「伊勢角屋麦酒(ビール)」(三重県伊勢市)の販売を始める。
コンテナと鉄骨を混合した世界初のビル「Le Noir横濱元町(ル・ノワール)」の4階に2018(平成30)年にオープンした同店。店名はフランス北西部にあるコンテナの流通量がフランス最大の港の名に由来する。店主の平沼五郎成基さんは3代にわたり不動産業を営んでおり、江戸時代に西区平沼を開拓した平沼家の子孫、地名に名前が残るハマっ子だ。
カフェでは、オリジナルブレンドのコーヒーのほか、特撮テレビドラマ「仮面ライダー」の主演などで知られる俳優の藤岡弘、さんが豆から焙煎(ばいせん)までこだわった「藤岡、珈琲」(660円)を飲食店としては初めて取り扱う。自身もスタント俳優経験のある平沼さんが「スタント仲間と飲んだコーヒーがとてもおいしくて、どこの豆かを尋ねたら藤岡さんの選び抜いた豆だった」という。
「伊勢角屋麦酒」の販売を始めたのは、新型コロナウイルスの影響で12万リットルものクラフトビールの在庫を抱えていると知人から聞いたため。1575(天正3)年創業の老舗店の21代目が作りIBAゴールドメダルを獲得したビールブランド、少しでも力になればと、期間限定の酒販免許を取得し、ビールの持ち帰りも可能にした。
新型コロナウイルスへの対策として、同店ではテークアウトメニューを拡充している。その上で時短営業に変更し、店内は席数を減らし間隔を空けた。平沼さんが経営する不動産業で扱う経口毒性が低い抗菌・防カビ剤(PBM)を使い消毒するほか、閉店後にはオゾンによる消毒などコロナ対策を徹底する。
平沼さんは「コロナで大変な中だが、できることを重ねて、みんなで乗り切りたい。収束後にもまた訪れたくなるような店作りを今後も行っていきたい」と話す。
営業時間は通常11時~20時、水曜定休。当面は12時~19時、火水定休とする。