神奈川県内唯一の第一種感染症指定医療機関である「横浜市立市民病院」(横浜市神奈川区三ツ沢西町1)が5月1日に移転オープンし、これまで使われていた旧市民病院(保土ケ谷区岡沢町)が、新型コロナウイルス感染症の陽性患者(無症状・軽症者)を受け入れる宿泊療養施設として開所した。
イケア・ジャパン:旧市民病院と新市民病院に3,700点の商品を無償提供
横浜市宿泊療養施設は、旧西病棟施設の2階~5階が宿泊者の居住エリアとし、1階には日中常駐する医師や看護師など医療従事者の待機場所を設けた。当面は、個室で9室・9人を受け入れる。約200人を受け入れる体制を整備していく。
感染症の拡大に備えて神奈川県が新たに構築した医療体制「神奈川モデル」の一環として整備された。健康状態の確認にはアプリ「LINE」を活用。食事は1日3回で弁当を提供する。看護師や保健師らは24時間態勢で常駐する。
横浜市健康福祉局企画課の粟屋しらべ課長は「新型コロナウイルス感染者の7~8割は軽症・無症状。県との連携により宿泊療養施設を開所し、施設への入所の調整は県が担当している。軽症の方が安心して過ごしていただける施設として運営していく」と話している。
開所にあたり、2015年に横浜市と連携協定を締結しているイケア・ジャパン(千葉県船橋市)は、感染症対策支援として、施設に対してタオルやスリッパなどの日用雑貨を提供。また、新市民病院の当直医療従事者のためのベッドなどあわせて約3700点の商品を無償提供した。