横浜中華街発展会協同組合(横浜市中区山下町)は、5月13日から観光バスターミナルを活用し、ドライブスルーサービスを開始する。事前オーダー制で、車の渋滞を回避し、接触を最小限に抑える。
中華街は、1月に中国武漢で新型コロナウイルスが発生すると、影響をいち早く受けた。3月からは、応援への感謝と負けずにがんばっていく姿勢を応援への感謝と負けずにがんばっていく姿勢を伝えるため、横浜中華街大通り入り口「善隣門」に「#がんばれ中華街」の横断幕を掲げている。
緊急事態宣言発令後は、営業自粛し自粛明けに供えた準備をする店舗もあるが、営業を続ける店では、さらなる感染拡大防止支援策として、アルコール除菌の提供や、マスクの提供、予防対策についての取り組みを示す「安心安全POP」に取り組んでいる。
13日から始まるドライブスルーには、「江戸清」のブタまん、「皇朝レストラン」のルーロー飯、「馬さんの店龍仙」の龍仙粥、「順海閣本館」の元祖シウマイ弁当などが参加。中華料理が中心だが、中華街に2019年11月にオープンした和食店「漁宴」の和食もラインアップに加わる。横浜中華街発展会のウェブサイトには十数店舗が参加を表明し、メニューを掲載している。
ランチ向けの1,000円以下の商品が多いが、中には1927(昭和2)年創業の老舗「一楽」の中華オードブル5品(炭火焼チャーシュー、エビのチリソース、チンジャオロースー、イカと野菜の塩炒め、酢豚、鶏肉のカシューナッツ炒め)のセット(5,400円)など豪華なメニューも取りそろえる。
中華街発展会の担当者は「1年で最も街がにぎわうゴールデンウィークも、かつて経験したことのない静かで寂しい期間となった。緊急事態宣言延長により、しばらくは同じような状態が続くと予想されるが、一方でいかに安全に早く経済回復できるかについて考える段階に入ってきたと感じ、ドライブスルーサービスを開始することにした」という。
注文は参加店舗に直接電話をする。受取場所は中華街パーキング(横浜市中区山下町94)で車から降りずに商品を受け取ることができる。受取時間は11時~14時。