新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が5月16日、横浜港を出港した。
ダイヤモンド・プリンセス、船内の清掃と消毒作業の写真記録を公開
同船は、1月20日に横浜港を出港して、鹿児島~香港~ベトナム~台湾を周遊し、2月1日に沖縄・那覇港に入港。同日に香港からの乗客の感染者が確認された。
国立感染症研究所のまとめによると乗客2666人、乗員1045人の合計3711人を乗せ、2月3日夜に横浜港・大黒ふ頭に到着した。船内で14日間の健康観察期間を終了して、2月19日から23日にかけて乗客は順次下船した。
その後、海上において検疫を実施し、3月1日にすべての乗客・乗員の下船を完了。3月25日までに、清掃や消毒作業を完了して、検疫済証を受領。改修作業や資材搬入を行った。
船内では下船後も含めて、乗員・乗客723人の感染を確認。13人が死亡した。
同船を運行するプリンセス・クルーズ社は、日本発着のダイヤモンド・プリンセス号のクルーズは、2020年10月1日出発分までは中止。10月中旬以降のクルーズ運航は、状況を検討の上で決定するとしている。