インディーズレコード会社LD&K(東京都渋谷区)は5月29日、横浜駅前に約1000人を収容可能なライブホール「1000 CLUB(サウザンド クラブ)」(横浜市西区南幸2)を、7月末開業すると発表した。
LD&K(エル・ディー・アンド・ケイ)社長・オーナーの大谷秀政さん
ライブホールは、DMMが2015年9月から2020年4月末まで運営していたVRシアター「DMM VR THEATER」を引き継ぎ、6年間の期間限定で運営。1年間の家賃は約1億円という。当面はライブ配信スタジオとして使用する予定。 同社が運営するとしては全国6カ所目。ライブハウスでは過去最大の規模となる。
LD&Kの社長・オーナーの大谷秀政さんは、2001年の「宇田川カフェ」のオープンを皮切りに、東京、大阪、神戸、大分、沖縄などで、カフェやバー、ライブハウス、宿泊施設などを運営。音楽プロダクションとしては、ガガガSP、かりゆし58、打首獄門同好会、日食なつこ、湯木慧、ドラマチックアラスカ、中ノ森文子などが所属している。
同社は、新型コロナウイルスの感染拡大の前から、VRやマルチアングルを使ったライブ配信のプラットフォーム作りを進めていたという。
7月のオープンに向けて大谷秀政さんは「今後は『オンライン』での仕事が増えることで、将来的には中小規模の音楽業界ももっと強くなれると感じています。その布石です。メジャーが尻込みしてるうちに進める。社員には、今はピンチではあるが、実は別のチャンスが来ていると伝えている。しばらくはお客さんを入れてのライブはできないので、当面はライブ配信スタジオとして使う」とコメントしている。