「KITANAKA BRICK & WHITE」(北仲ブリック&ホワイト)(横浜市中区北仲通5)に6月25日に「日本料理きじま みなとみらい店」がオープンした。運営はきじま(戸塚区)。
カウンターやテーブルにFSC認証を受けた木材を使う同店は、古い日本家屋の欄間や引き戸などを一部再利用し、日本の「蔵」をイメージしたデザインが特徴。その中に横浜の異国あふれる情景も、マッチされた部屋などもある。
同社は3年前から、「食を通じて持続可能な共同体の創造と発展に寄与する」を新たな企業ミッションに掲げ、無添加調味料への切り替えやサステナブルシーフードの導入、石油由来の洗剤の使用撤廃、FSC認証制度の承認を受けた箸の使用、温室効果ガス(CO2)を相殺するカーボンオフセットの導入などを進めてきた。
料理で提供する多くの食材は市場を通さず、同社自ら全国各地の漁師や浜から直接仕入れて、特に神奈川県内の食材にこだわって仕入れを行うなど、地産地消に力を注いでいる。環境の側面では和食店では初のASC認証(責任ある養殖により生産された水産物)、MSC認証(持続可能な漁業で獲られた水産物)の2つの国際認証を取得している魚を提供している。
店内で使う印刷物は本社がある戸塚区内にある環境印刷の大川印刷に依頼FSC認証にノンVOCインキ(石油系溶剤0%)印刷を行い、地元企業で連携している。
同社事業戦略室長の杵島(きじま)弘晃さんは「今回の出店に際し、今後5年先、10年先に当社がお客さまや社会にどのような価値を提供できるか熟考を重ねた。お客さまにはぜひ来店いただき、鮮度のいい旬の海の幸をお楽しみいただくと同時に、持続可能な社会を実現するための当社の取り組みの一端を感じていただければ」と話す。
営業時間は11時~22時。