横浜市で地域と外国人をつなぐ活動しているNPO法人「Connection of the Children(CoC)」(横浜市西区東ヶ丘)が7月、世界30カ国の朝ごはんレシピを集めた書籍「世界の朝ごはん」を出版した。同NPOの拠点CASACO(カサコ)で定期開催されているイベントで取り扱った中から30カ国のレシピを紹介しているほか、その国にまつわる文化コラムも掲載している。
出版に当たり、同NPOは2019年7月にクラウドファウンディングを実施。目標金額100万円を達成して終了した。リターンで選択した支援者に完成した同書を贈るほか、一般からの購入申し込みも受け付ける。本は高校生の編集長と小学生の副編集長が携わった編集チームが制作した。
世界の朝ごはんイベントは、CASACOに集まる外国人が作った世界各国の朝ごはんを振る舞い、一緒に食事をしながら異文化交流ができるイベント。これまでに100回以上開催された。毎月第2・第4日曜に定期開催されていたが、現在は新型コロナウイルス感染者の増加により、朝ごはんのデリバリーとオンラインイベントが行われている。
同NPOは教育、国際交流、まちづくりに関する事業を主に行っている。活動拠点であるCASACOは多世代多国籍の人々が集まるイベントスペースであると同時に、2階を留学生のシェアハウスとして提供しており、子どもを含む近隣住民やイベント参加者と留学生との交流拠点となっている。
NPO代表の加藤功甫さんは「単なるレシピ本ではなく、読んだ人が新しい世界を知ってワクワクできる本になるようコラムやインタビューをたくさん掲載した。取材は大変だったが、その分、心もおなかもいっぱいになる本になったという自負がある」と話す。
価格は1,100円。同NPOの専用サイトで購入できる。