三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で、期間限定で早朝に蓮(ハス)の開花を楽しむ「早朝観蓮会」が開催されている。
7月27日~31日は「朝顔展」も開催、鉢植えが当たる抽選会も
早朝観蓮会は、同園の創設者の原三溪が好んだ蓮の開花を、より多くの人に楽しんでもらおうと始まった企画。期間中の土・日曜、祝日は、開花時間に合わせ特別に朝6時に開園し、開花する蓮の姿を間近に見ることができる。花は、明け方からゆっくりと開き始め、午前7時頃が一番の見ごろ。9時頃から再び閉じ始め、昼ごろには完全に閉じる。
現在、同園に生育している蓮は主に一重咲きの大きな花が咲く原始蓮で、開花1~2日目は比較的濃い赤色、3~4日目には桃色に変化し、根元の部分が白くなるのが特徴。三溪園の創設者・原三溪は、自らが構想して生涯愛用した茶室を蓮華院と名付け、蓮の花が美しく池を彩るころになると親しい人々を招き、茶会を催したという。
開催日には園内で、蓮の葉っぱから放射状に水が噴き出る「蓮の葉シャワー」などが楽しめるほか、「種のプレゼント」として7時と8時に抽選を行い各回20人に栽培用の種をプレゼントする。
茶店では早朝限定メニューとして、雁ヶ音茶屋で「中華風がゆ」(ホタテ貝柱、しいたけ、鶏肉入りの特製お粥、デザート・葛きり:850円)、三溪園茶寮で「朝がゆ」(おかゆ、紀州梅干、お味噌汁、煮物など:1100円)、待春軒で「麦とろ御飯」(大和芋のとろろやハスのきんぴら、卵焼き、黒蜜寒天など:1000円)を販売する。
また、7月27日から31日まで、愛好家が育てた鉢植えの朝顔を月影の茶屋などに展示する朝顔展も開催する。直径が20センチを超える大輪朝顔や、花びらや葉が変異した珍しい変化朝顔、朝顔の原種といわれる「北京天壇」などが楽しめる。
会場は外苑・蓮池周辺。イベント開催日の開園時間は6時~17時。早朝観蓮会の開催時間は6時から9時。入園料は大人=700円、小中学生=200円、市内在住65歳以上=200円(濱ともカード提示)。実施日は8月2日までの日曜祝日。