横浜市は6月5日、みなとみらい21中央地区62街区の市有地の開発事業予定者を企業グループ「BMD62」に決定したと発表した。BMD62はマレーシアのベルジャヤ・コーポレーションを代表企業とし、丸紅と大和ハウス工業から成る。
中央地区62街区は、みなとみらい地区と横浜市中央卸売市場本場を結ぶ「みなとみらい大橋」付近の海に面したエリア。2018(平成30)年4月から行われた事業者公募では決まらず、2019年10月から再度行われた公募で決定に至った。
BMD62による提案内容は、ホテル、コンドミニアムを中核とした新施設を建設するもの。ホテルオペレーターとしてフォーシーズンズホテルアンドリゾートを含む国際的なラグジュアリーホテルブランドを誘致する予定で、既にLOI(関心表明書)を取得している。
1~3階は最新のデジタル技術と本物の海洋生物が融合する水族館、地下階はプール付フィットネス施設となり、レストランやスパ、ウエディング施設も併設する。4階より上がホテル・コンドミニアムとなる。
他に1件の提案があったが不採択となった理由について、市は「事業主体や事業・運営計画において不明確な部分があり、改善が望まれる提案」だったとしている。
隣接する60・61街区には昨年7月にアンパンマンミュージアムが移転オープン。世界最大級の音楽アリーナを整備するKアリーナプロジェクトも進行中。62街区との間には回遊性を高めるデッキが整備される。横浜市は「みなとみらい21地区に新たな魅力が生まれ、さらなる集客とにぎわいの創出による街の活性化が期待」できるとコメントしている。
新施設は地上14階、地下2階。2022年10月に着工、2026年3月に竣工予定。