神奈川県は7月30日、JR関内駅近くの「アパホテル<横浜関内>」(横浜市中区住吉町3)を新型コロナウイルスの無症状・軽症者向けの宿泊療養施設として新たに確保すると発表した。
8月7日から利用を始める同ホテルは、横浜市営地下鉄関内駅から徒歩2分。地上14階建てで451室、最上階には、大浴場、サウナ、露天風呂を備える。利用可能室数については今後、ゾーニングなどを行い決定する。2021年3月末までの利用を想定している。
これにより、県内の宿泊療養施設は、湘南国際村センター(95室)、横浜市宿泊療養施設(163室)、相模原宿泊療養施設(40室)、アパホテル<横浜関内>(451室)の合計749室となる。
県は、2311室を備える大規模ホテル「アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>」を、4月20日から一棟借り上げ方式により宿泊療養施設としていたが、契約が満了する8月31日までに消毒や原状復帰などを行う必要があるため、8月6日までの利用となる。
黒岩祐治知事は定例記者会見で、「感染症対策は専門家の指導を受けながらしっかり行っていく。地域の住民の皆さまには、ご理解とご協力をお願いしたい。宿泊療養施設はこれまでに1日あたりの最多利用数は122人だった。今後、1000床以上を確保できる見込み」と話した。
県は、新型コロナウイルス感染症の拡大に備えた緊急医療体制「神奈川モデル」で、感染者の療養のための宿泊療養施設を設置している。