横浜市はひとり親世帯への食品提供会「ぱくサポ」を開始、来年3月まで継続実施する。ぱくサポは7月22日にプレイベントとして実験的に実施し、8月1日に第1回を正式に行った。運営は一般財団法人横浜市母子寡婦福祉会(横浜市神奈川区立町)が受託して行う。父子世帯も申し込める。
新型コロナウイルス感染症の影響で生活の自立が困難な家庭を支援するため、米(1キロ程度)やレトルト食品などを提供する。食品は協力団体のフードバンクかながわ(金沢区富岡東2)が提供。フードバンクは企業や個人から余剰食糧の寄付を受け付け、必要とする人の元へ届ける仕組み。1回の実施につき60世帯への提供を予定しているが、寄付の状況により世帯数が減少する場合もある。
毎月数回、会場を変えて市内各区で行う。8月1日現在、8月末までの開催日と開催場所が決定しており、9月以降の予定は決定次第母子寡婦福祉会のホームページに掲載する。
8月中の実施予定は以下の通り。9日午前=野毛地区センター(中区野毛町3)・午後=星川地域ケアプラザ・かるがも(保土ケ谷区川辺町)、19日午前=大岡地区センター(南区大岡)・午後=杉田地区センター(磯子区杉田)、26日午前=踊場地区センター(戸塚区汲沢)・午後=東戸塚地区センター(戸塚区川上町)、30日午前=山内地区センター(青葉区あざみ野)、午後=希望ヶ丘地区センター(旭区中希望が丘)。実施時間は2時間ほど。実施時間帯は会場ごとに異なる。
来年3月以降の継続について、市の担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響で生活が苦しい家庭への支援策として予算が議決された事業。来期以降については(社会の状況が分からないため)未定」と話す。
支援を受けるには事前予約が必要。予約締め切りは原則として実施日2日前の13時まで。定員に達し次第予約受け付けを終了。参加時には児童扶養手当受給者証やひとり親医療証等、ひとり親世帯であることが証明できるものが必要。会場では袋の用意が無いため、エコバッグやリュックなどの持参を推奨する。