「街全体をステージに」を合言葉に横浜で毎年秋に開かれるジャズフェスティバル「横濱 JAZZ PROMENADE」が今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により開催方法や内容を変更して10月10日・11日に開催される。
1993(平成5)年に始まり、毎年約15万人の来場者が集まる同イベントは、国内外のミュージシャンが参加し、市民とミュージシャンが一体となり開催されている。今年は、市内のホール・街角・ジャズクラブでのライブを同時に行う「3本柱」を維持しながら、ネット配信を併用するなどの感染症対策を行う。
当日は「横浜赤レンガ倉庫」のホールで行われる無観客ライブをネットで生配信し、無料で視聴できるようにする。
アマチュア演奏家による街角ライブは、「横浜市庁舎アトリウム」「ランドマークプラザ・サカタのタネガーデンスクエア」「クイーンズサークル」の3会場に限定し、密に配慮したライブを行う。
横浜が「ジャズの街」と呼ばれるのは、ジャズの生演奏を提供するジャズクラブが多いことも理由の一つとされるが、ジャズクラブでは各店が個性を発揮する独自のプログラムで、平常の営業スタイルでの準備を進めている。
例年はジャズクルーと呼ばれる運営ボランティアを募集するが、今年は行われない。
広報担当の大野美菜子さん は「昨年は台風で初めてのイベント中止、今年はコロナ禍と試練が続いているが、1993年から30年近く続いている横濱ジャズプロムナードの灯を絶やさずに今後につなげていくことが大切だと考えている。開催規模・形式は異なっても、横浜からジャズを届けたい、という想いは変わらない。『いつもとちがうジャズプロ』をぜひ楽しんで」と参加を呼び掛ける。
「ランドマークプラザ・サカタのタネガーデンスクエア」「クイーンズサークル」の2会場では、9月19日~11月23日の週末に開催される観覧無料の音楽&ダンスイベント「横浜文化プログラム2020」と連携する。