横浜市は、神奈川区で野菜・果樹を生産する平本春香さんら3人の女性農業者を、農業経営・農家生活・地域活動等に主体的に関わる「よこはま・ゆめ・ファーマー」として認定した。
よこはま・ゆめ・ファーマーは、女性農業者がいきいきと働き暮らせる「『農』のあるまち横浜」を目指すため、農業経営や地域活動などに主体的に関わっている女性を市が認定し支援する制度。
1996(平成8年)度に始まった事業で、第25期の今年は、野菜を生産し、主に産直スーパーなどへ出荷する大久保真美さん、果樹を生産し、主に自家直売の他、収穫体験や加工で販路を拡大する中丸陽子さん(以上、泉区)、野菜・果樹を生産し、主に農協直売の他、産直スーパーなどへ出荷する平本春香さん(神奈川区)の3人を認定し、認定者数は計133人となった。
7月28日に横浜市庁舎で行われた認定式で、環境創造局長は「先輩のゆめ・ファーマーと一緒に、横浜の農業を盛り上げていってほしい。多くの市民に新鮮でおいしい食物を届けていただきたい」と今後の活動に期待を寄せる。
認定者は、交流や研修などを目的とした活動に関する助言や資金援助を受けることができる。併せて、他地域の加工所や収穫体験施設の視察や勉強会を通じ、女性農業者間のネットワークづくりに参加できるほか、直売所や加工所の設置のための支援(補助金)を受けることができる。
昨年度の活動支援では、他都市事例視察支援や、よこはま・ゆめ・ファーマー同士のネットワークづくりのための「よこはまゆめ交流会」などが行われた。