大日本プロレスリングは「Last BUNTAI 前夜 at BJW」を8月29日、横浜文化体育館(横浜市中区不老町2)(以下文体)で開催した。
同社は1994(平成6)年に設立、1995(平成7)年の旗揚げ興行を封切りに、子どもの日と下半期の年2回を基本に、ビッグマッチを文体で継続的に開催。2019(令和元)年12月18日には、大日本プロレス25周年を記念した大会「SUPER STAR WARRIORS」も文体で行った。
試合は15時開始だったが、13時には十数人の開場を待つファンの姿があった。上大岡から文体にほぼ毎回通っていたという二人組は「9時頃に興行のトラックが到着する前から待っていた。文体は選手と距離が近くてアットホームな感じが好きだった」と話した。
「BJW認定ジュニアヘビー級王座次期挑戦者決定トーナメント決勝」など9試合が行われた。セミファイナルの「BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合」では、「チャンピオンとして文体とバイバイしたいので、このベルト絶対とらせない」と宣言した王者の橋本大地さんが、挑戦者入江茂弘さんと対戦、6度目の防衛戦を制した。
メインイベント「BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合」は当初5月5日に予定されていたが、新型コロナの影響で延期になっていた試合。30分1本勝負で、第40代王者の伊東竜二さんに、藤田ミノルさんが挑戦。「蛍光灯&ガラスボードデスマッチ」で、リングの四方に並べられた蛍光灯を使った流血試合に、17分27秒で藤田さんが勝利。王座初戴冠を果たした。
藤田さんはチャンピオンベルトの重さをかみしめた後、自らの2人の娘に宛てて「2020年8月29日、コロナで大変なとき、パパは横浜文化体育館というすごい場所で一番になった」と話しかけたあと「明日はもう一日横浜文体でプロレスが見れる。思う存分プロレスを堪能して」と結んだ。
最終日30日は「LAST BUNTAI~さようなら横浜文体」と題する。鈴木みのるさんvs野村卓矢さんの「横浜文体メモリアル~スペシャルシングルマッチ」など、10試合を予定。メインイベントの橋本大地さん、中之上靖文さん、兵頭彰さんvs関本大介さん、岡林裕二さん、青木優也による「横浜文体ラストマッチ~6人タッグマッチ」が、横浜文化体育館での最終戦となる。