日本大通りの洋食店「LUNCHAN AVENUE(ランチャン アヴェニュー)」(横浜市中区日本大通)が9月30日、閉店する。
煮リンゴにパイとアイスを重ねた、ラム風味のアップルパイアラモード
同店は1999(平成11)年2月に「横浜市認定歴史的建造物」に認定された横浜情報文化センターの1階にある。天井高は約5メートルで、開放感がある。2000(平成12)年10月に開店、2020(令和2)年2月にリニューアルをしたが、その後、新型コロナウィルスの影響で客足が遠のいた。
由緒ある建物にモダンインテリアを取り込み、パスタやドリア、ハンバーグ、オムライスなどのカジュアルフレンチをリーズナブルに提供。週替わりのランチや、カフェ、ディナータイムのほか、貸し切り利用もできたが、決定的だったのは「(コロナ禍で)ウェディングなどの団体利用が途絶えたこと」と関係者は話す。
閉店までの間、一番人気だった煮詰めたリンゴとアイスクリームでパイを挟んだアップルパイアラモード(780円)を特別価格の500円で提供する。
同建物が位置する場所には1923(大正12)年9月1日の関東大震災まではアメリカ領事館があった。震災で全焼後、跡地に横浜商工業界の復興と発展の拠点として、横浜市が1929(昭和4)年4月に横浜商工奨励館を建設。1975(昭和50)年まで横浜商工会議所など商工団体の事務室として利用された。2000(平成12)年に旧建物の外観を保存し、中央に12階建てのビルを擁するセンターとして生まれ変わった。
営業時間は11時~20時。閉店後の利用計画は未定。