日本ナポリタン学会が中区福富町の洋食レストラン「イタリーノ」(横浜市中区福富町3)を29番目の認定店として認定した。
日本ナポリタン学会は、横浜発祥と言われるスパゲティ「ナポリタン」を日本の貴重な食文化であると評価し探求するナポリタン愛好家による任意団体。2009(平成21)年9月、に横浜在住のエッセイスト・田中健介さんらの呼び掛けで結成された。
1972(昭和47)年創業の同店は開業当時からナポリタンを提供しており、初代店主の菊池尚志さんは「イタリアンキッチン」で修業し、独立とともに同店を開いた。店の特徴であるシーフードのエビなどを使ったナポリタンで、現在横浜でシーフードナポリタンを提供するのは、同店と同店から独立した「菊名サンロード」の2店のみ。シーフードのナポリタンは当時から人気で、レシピは現在も同じものを使っている。
同学会によると中区内では15店舗目。認定理由として、会長の田中健介さんは「イタリーノナポリタンはエビやアサリなどが入る独自のスタイル。ミートソースには『ボロニアソース』というオリジナルのソースをブレンドしており、この特徴的なレシピから認定に至った」と話す。
現在は息子の菊池武志さんが店主としてキッチンに立つ。ランチ営業は休んでいたが、現在は再開しており、「ナポリタンは注文を受けてからフライパンで振って作るので大変だが、これからも続けていきたい」と話す。
営業時間は12時~14時30分、17時~21時(土曜は15時30分~21時30分)。日曜定休。