横浜市内の醸造所をつなぐビアバイクツーリズムを実施する資金を募るクラウドファンディングに、市民団体「Fun! Public Space! YOKOHAMA」(代表:庄司敏雄さん)が挑戦している。
ビアバイクとはオランダ発祥の移動型ビアカウンターで、8人~15人が乗車可能。今回走行させるビアバイクは6人でカウンターに向かい合ってペダルをこいで進み、1人がハンドルを握る。こぎ手は運転には直接関与しないため、ビールなどのアルコールを飲みながら参加することもできる。
同団体は、横浜の公共空間の活用を検討する市民団体で、代表は元横浜市役所職員。メンバーにはクラフトビールを製造する横浜ビールの社員、まちづくりや食の専門家などが参加している。今年9月には、中区・関内の入船通りで路上の駐車場スペースを小さな公園に変えて楽しむイベント「パーキングデー」を初開催した。
今回、「横浜をビアバイクが走る魅力的な街にしたい」と、街の魅力を感じながら非日常を体験できるビアバイクで関内とみなとみらい地区のブルワリー(ビール醸造所)を巡るツアーを企画した。
ツアーは、昨年10月末にオープンした商業施設・横浜ハンマーヘッドにある「NUMBER NINE BREWERY」(横浜市中区新港2)、アパホテル 横浜ベイタワー内の「REVO BREWING」(中区海岸通5)、昨年20周年を迎えた「横浜ビール 驛(うまや)の食卓」(中区住吉町6)の3カ所のクラフトブルワリーを巡り見学する。ツアーは約2時間で、10月31日、11月1・3・7・8日に実施する予定。
クラウドファンディングで支援することで、返礼品としてビアバイク乗車チケット、非売品のステッカー、各ブルワリーの醸造所見学、数種類のクラフトビールが飲める特典などがつく。集まった資金は、ツアーのためのビアバイクレンタル費などにあてる。
団体メンバーで「横浜ビール」マーケティングメディア部の横内勇人さんは「この機会を通じて、ビアバイクの魅力を多くの方に乗って感じてもらいたい。ビアバイクを旗印として関内・関外エリアの回遊性を高め、ユニークで魅力的な街づくりを進めていきたい。ブルワリーをビアバイクで巡るのは世界でも初の取り組みになるのでは」と話す。
今後、横浜で独自のビアバイクを製造するためのクラウドファンディングの第2弾を行う計画もあり、関心がある人の参加を呼びかけている。クラウドファンディングの目標金額は600,000円で、応援は10月20日23時59分まで受け付ける。