スターバックス・コーヒー関内馬車道店(横浜市中区常盤町4)の前に「馬車道ストリートピアノ」が1月13日から設置されている。自由に演奏が可能で、「ピアノのあるスタバ」として、演奏をする人が通行人や来店客を楽しませている。
YAMAHAのピアノで、当初「Go To 商店街」事業の一環として設置。感染者増を受け同事業としてはいったん中止したが、事業を受託した「まちラボYOKOHAMA」が、感染症対策として「連弾・セッション・弾き語りは不可」の条件を付して、少なくとも2月14日まではピアノの設置を続ける。
「まちラボYOKOHAMA」代表の庄司敏雄さんは「今は遠方からの来訪は呼び掛けられないが、近隣の人に楽しんでもらいたい。今後も継続していける形を探したい」と希望を話す。
庄司さんは元横浜市の職員で、都心再生課に在籍していた際に、青少年育成センターで使われており古くなって廃棄が検討されていた2台のKAWAIのピアノを関内地区の活性化のためにと「ストリートピアノ」として設置することを提案した人でもある。
KAWAIのピアノは、2018年12月にマリナード地下街、2019年6月に馬車道駅に「横浜BMIストリートピアノ」として設置。BMIは、B=馬車道、M=マリナード、I=伊勢佐木の3商店街の頭文字をとっており、同ピアノは、マリナード商店街の管理運営をする横浜中央地下街代表、馬車道商店街協同組合理事長、伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合理事長、協同組合伊勢佐木町商店街理事長、有隣堂会長の5人からなる実行委員会が運営している。
実行委員会代表の奥田正則さんは「馬車道から伊勢佐木までは、海から地下を通って陸へと続く1本の道になっている。再開したらストリートピアノに多くの人が訪れ、地域が活気付いてくれたら」とピアノに願いを託す。
「横浜BMIストリートピアノ」は非常事態宣言が発出された1月8日から当面の間使用を中止している。