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十割そば「千花庵」が野毛にそば打ちスタジオ 誰もが気軽にそば打ちを

向かって左から、広報の柳澤史樹さん、店主の鈴木智也さん、一番弟子の小宮山優麻南さん、受講生

向かって左から、広報の柳澤史樹さん、店主の鈴木智也さん、一番弟子の小宮山優麻南さん、受講生

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 横浜・野毛で、初心者でも参加できる本格的なそば打ち教室「蕎麦打ちStudio CHIHANA」(横浜市中区野毛町2)が現在、オープンキャンペーンをしている。リーズナブルな価格で、そば打ち体験をすることができる。

受講生による打ち立てのそば

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 「蕎麦打ちStudio CHIHANA」(以下CHIHANA)は、鎌倉と横浜で十割蕎麦を提供する「千花庵」の店主・鈴木智也さんが「日本に古来より伝わるそばを文化として再定義し、次世代に継承する」をコンセプトに、2020年11月11日に開店した。

 鈴木さんは、イタリアンなどの料理人だったが、約10年前、父が交通事故で腕を骨折し必要に迫られて「千花庵」を継いだ。そば打ちに取り組む中で、そば打ちを教える場所が少ないことや、多くのそば屋さんが後継者不足などで店をたたんでいることを知った。

 十割そばはそば粉のみで作るため、そば本来の香りや、味、食感をたのしむことができるが、つなぎを使わないため初心者には打つことが難しいとされる。鈴木さんは「誰もが自宅でそばを気軽に打てるようになることが、そば文化を継承することにつながるはず」と、そばを打ち続け、初めての人でもおいしい十割そばを気軽に作ることができる方法を考えた。

 CHIHANAでは、厳選した材料を最適な条件下で管理。計量や道具はすべて事前に用意し、受講生は1時間半でそばを打ち終えることができる。1回4人までの少人数制で、初級「趣味で楽しむ蕎麦打ち」は約5人前のそば打ちの基本的な流れを学び、中級「近所の蕎麦打ち名人」では約8人~12人前のそば打ち、上級「千花庵認定 プロ蕎麦打ち」では、千花庵が認定する「プロ蕎麦打ち」として総合的な知識や技術を伝授する。

 鈴木さんは「将来的には、教室に通って腕を上げた人にそば打ちを外注したい」と話し「後継者問題で悩んでいる店に、そばを打てるようになった人を派遣できたら」とも。鎌倉店で約2年学んだ一番弟子の小宮山優麻南さんは、現在でCHIHANAでそば打ちの講師も務めるほか、千花庵に出すそばも手掛けている。

 「そば打ちの魅力は『瞑想』のようなもの」だという鈴木さん。「絶対おいしいですよ、人生初は一度だけだから」と初回参加の生徒に声をかけた。受講生からは「今年の目標は年越しそばを打つこと」「すっきりした週末になりそう」などの感想が聞かれた。

 レッスン開始時間は11時~19時半。予約制で月曜定休。初級は通常1回3,500円、3回10,000円。3月まではオープニングキャンペーンで1回3,000円、3回8,000円。リピート率は現在9割を超えている。

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