オリジナルスカーフなどの服飾雑貨を手掛ける「佳雅」(横浜市神奈川区神奈川2)が、高機能スカーフブランド「Feuille de Cocoon(フィーユ ド ココン)」の第1弾「エクストリームシルク DURE(デュレ)」を製作し、クラウドファンディング「Makuake」で先行販売している。
佳雅が手掛けた高機能スカーフブランド「フィーユ ド ココン」は「洗えるシルク」
エクストリームシルクは、タテ糸に17,346本の生糸を使って織りあげ、ハイパーガード加工と呼ばれる特殊加工による「洗えるシルク」。シルクが持つ通気性や保湿性により、夏は涼しく冬は暖かい。防燃加工を施すことで、キャンプやアウトドアにも適する。
横浜から世界に輸出された伝統ある横浜スカーフのデザインを集めた「横浜スカーフアーカイブ」を参考に、ポップで明るいアフリカンデザインとして現代風にアレンジしている。商品は大判サイズで、テーブルウェアとして使用することもできる。また、スカーフにはハトメ加工を施して簡単に結ぶことができるほか、吊るしてカーテン代わりにすることもできる。
同社は「幕末から明治維新と時代が動くなか、横浜は生糸の輸出、そして昭和の時代にはスカーフの輸出で隆盛を極め、ピークの1976年(昭和51年)には世界のスカーフの半分は横浜スカーフであったといわれ、日本の産業発展に大いに貢献した。スカーフを現代にマッチするよう再定義し、アウトドアでも使えるような新たなシルクスカーフ像を作りたいという思いで新ブランドが誕生した」とコメントしている。
価格は、エクストリームシルク DURE110(約110×110cm)=24,000円、エクストリームシルク DURE55 (約53×53cm)=11,000円。
横浜スカーフアーカイブは、横浜市が「横浜スカーフ」の活用促進のため、スカーフ現物と衣装認定台帳をもとにアーカイブ資料としてデータベース化を行ったもの。2014(平成26)年から横浜市工業技術支援センターで公開され、2020年7月には横浜市中央図書館にも閲覧用の端末を整備し、公開している。同センターでは、昭和32年から約30年間、輸出時の意匠認定用提出物として当時の横浜スカーフ組合が集めていた生地などの実物資料11万点が保管されている。