世界中の人びとが同じ日・同じ時刻に消灯することで地球温暖化防止と環境保全の意志を示す、世界最大の環境アクション「EARTH HOUR(アースアワー)」が3月27日の20時30分~21時30分、横浜でも行われる。
「チームZERO YOUTH 横浜」の設立宣言 アースアワー横浜
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、人が集まるイベントは行われないが、11時から消灯開始の20時30分すぎまで9時間半あまりのライブ配信が行われ、地域の人や団体の活動を知り、地球と環境を考える1日となる。
EARTH HOURは2007年、世界自然保護基金(WWF)オーストラリアの地球温暖化防止キャンペーンとして始まり、その取り組みが世界中に広がった。横浜市は2018年、地球温暖化対策実行計画を改定し、2050年までの温室効果ガス実質排出ゼロ(脱炭素化)の実現(ゼロカーボン横浜)を掲げる。横浜でのアースアワーの取り組みは、ゼロカーボンの表明に先立ち、2014年から続いている。
アースアワー当日、3月27日のオンラインイベントは11時にスタートした。オープニングは松本真哉実行委員長、横浜市、WWFジャパンが登壇。学校や高校、大学、企業の取り組みの紹介、今年初めてアースアワーの取り組みに参加した鹿児島市との実況生中継、「ゼロカーボンヨコハマ」の実現に向けた、市内の大学生を中心とするメンバーによるネットワーク「チームZERO YOUTH 横浜」の設立宣言(15時)などが続いた。市内小学校の動画メッセージも紹介される。
夕方以降は、17時40分からの星と地球について考える「アーバンスターゲイジング~星・地球~」や、オープンディスカッションなどを展開。20時からは「アースアワーライトダウン」。アースアワーに取り組む東京や広島、鹿児島などの中継を交えて、20時30分の消灯開始を迎える。
実行委員会では、消灯に参加する企業団体、個人に登録を呼び掛けており、市内の160の企業・施設、個人が消灯に参加する。
20時30分の消灯時間には、横浜港に停泊する船舶が汽笛を鳴らすほか、消灯の前後でみなとみらい21地区の観覧車「コスモクロック21」が、17色のSDGsカラーにライトアップされる。
松本実行委員長は「このイベントでは、世界中の人びとが同じ日・同じ時刻に消灯することで、地球温暖化と環境保全の意志を示します。本実行委員会では、横浜市にお住まいの子供から大人まで、多くの皆さんに、今まで以上に地球温暖化や環境保全などの知識を深め、現在私たちが置かれている状況も踏まえて、自分の将来やこれからの社会のかたちなどを考える機会にして欲しいと考えています」と話す。
2020年までの横浜での取り組みは、横浜市とWWFジャパンの連携で行われてきたが、2021年は、アースアワーに関連した取り組みを拡大し、学生や若手ビジネスパーソンなど若者世代の発想を企画・運営に取り入れるため、EARTH HOUR 2021 in YOKOHAMA実行委員会が設立され、イベントやセミナーの企画・運営、消灯の呼び掛けなどが進められた。