1951年(昭和26年)に開園し、これまでに6,000万人以上の来園者があった野毛山動物園(西区老松町63)が、開園70周年を迎える4月1日と翌2日に「開園70周年感謝祭」を行う。各日入園先着70人にノベルティグッズを配布する。
日本では野毛山動物園でしか見られない「カグー」をモチーフにしたエコバッグ
同園は、戦後の復興が進む1951年4月1日に、動物園と遊園地地区をかねそなえた「野毛山遊園地」として開園。当時の入場料は大人10円、子ども5円だった。4月17日に入園し半世紀以上飼育されたインドゾウの「はま子」など22種200点の飼育動物でスタートした。
1964年(昭和39)年に遊園地地区の地下に貯水池を建設するため、観覧車などがあった遊園地を閉園したことを機に、動物園の入園料が無料となった。
みなとみらい21地区を見下ろす野毛山公園の中にあり、公園全体の面積は9.1ヘクタールで、動物園の面積は3.3ヘクタール。現在は93種約2000点を飼育する。
70周年にあたっては、チンパンジー舎前に70日前からカウントダウンボードを設置したほか、園内約30カ所に開園から現在までの変化を写真で見ることができる「70周年のあゆみ・思い出アルバム」のパネルを配置した。同園のフリーペーパー「ふぉ~し~ず~ん」は「開園70周年記念特別号」を発行した。
あわせて、横浜市役所・横浜高島屋・西区役所・中区役所を巡回する記念パネル展も開催。インターネットでは「野毛山動物園70周年記念映像」を公開、動物園の歴史や今について自宅で視聴することもできる。
2008(平成20)年から野毛山動物園の指定管理を行なう「横浜市緑の協会」理事長の福山一男さんは「古い建物も残っているので、初めて来園する人には新鮮に、年配の方々には懐かしさを感じさせる動物園」とコメントしている。
開園時間=9時30分~16時30分、休園日は月曜日(祝日の場合は翌日、5月は無休)、入園無料。