横浜市交通局(横浜市中区本町6)は、交通局の滝頭営業所(磯子区滝頭)駐車場で、4月1日に横浜市交通局職員採用式を行なった。
横浜市営交通は、1921年4月1日に横浜電気鉄道株式会社を買収し、「横浜市電気局」として誕生したことに端をする。当時の本局は滝頭だったことから、創設100周年を迎える日に原点に立ち返ろうと、同所での採用式を初めて行なった。
横浜市営バスの滝頭営業所所轄の車内外が桜づくしで特別装飾された「桜バス」、クリーム色の車体に青色のラインのノンステップバス車両、青い国産ハイブリッドノンステップ連節バス「ベイサイドブルー」のほか、本牧営業所所轄の「あかいくつ」、保土ケ谷営業所所轄の赤い観光バスなども駆けつけ、新たに採用となった新入職員の周りをずらりと囲んで、採用式会場を屋外に作った。
採用者は地下鉄運輸職員25人、地下鉄保守技術員18人、バス整備員1人、バス常務員(正規)4人と、バス常務員(養成コース)9人で計57人。交通局長が辞令を交付したのち、交通局の経営理念の唱和、交通局長の訓示、100年にあたる副局長のあいさつなどがおこなわれた。
三村庄一局長は「新たに交通局に入った皆さんと同じく、横浜市交通局にとっても特別な日。これから皆さんと一緒に働くことができることを大変うれしく心強く思う」と話した。
式を終えた新入職員は、隣接する「横浜市電保存館」を訪れ、保存車両の中で市営交通の歴史を学んだ。横浜市電保存館は1日から、100周年記念装飾の花電車と小学生からのメッセージ展示、100周年記念写真展もあわせて行なう。
横浜市電保存館の営業時間は9時30分~17時、入館料は大人300円、子ども(3歳~中学生)100円。