横浜市芸術文化振興財団(横浜市中区山下町)による、文化芸術のもつ創造性を生かしたまちづくり「文化芸術創造都市・横浜」の推進事業「アーツコミッション・ヨコハマ」は、横浜に集うアーティストやクリエーターなどを支援するため、2021年度の助成募集をしている。
募集内容は、横浜から世界に芸術文化を発信する39歳以下の美術・舞台芸術分野のアーティストにおけるキャリア形成を目的に年間の活動を支援する「U39アーティスト・フェローシップ助成」と、芸術と社会の関係から生まれる社会の変化を意識しながら表現を追求する創作活動を支援する「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」の2種。
「U39アーティスト・フェローシップ助成」の交付上限金額は100万円。2020年度は、ダンサーのハラサオリさんや、美術家・映像作家の荒木悠さんら6人が採択された。
「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」は上限200万円。昨年度は現代美術家の渡辺篤さんによる、遠隔で同じ月の観察をきっかけとするオンライン交流や展覧会を行う「同じ月を見た日(アイムヒアプロジェクト)」や、舞踏家の加藤道行さんによる高齢者の自宅で認知症などの当事者を対象に、アーティストが訪問して歌や踊りを行うプログラムを実施する「高齢者パーソナルプログラム『おうち劇場』」など5事業が採択された。
横浜市芸術文化振興財団の里見有祐さんは「昨年のコロナの状況を経ながら、新たにチャレンジしていくプランをぜひ」と応募を呼び掛ける。
応募締め切りは4月19日。応募前の個別相談もオンラインなどで受け付けている。