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横浜市立図書館、市営交通とともに100周年 中央図書館で記念展示

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 横浜市中央図書館(横浜市西区老松町)で、2021(令和3)年に横浜市立図書館と横浜市営交通がともに100周年を迎えることを記念して「100周年!図書館×市営交通」関連展示が4月1日から行なわれている。

手書きの運輸日報 「図書館×市営交通」展

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 横浜市立図書館は、1921(大正10)年6月11日に横浜公園内仮閲覧所で図書の閲覧を開始した日を開業日としている。1919(大正8)年に開港60年・自治制30周年記念事業として計画されたもので、その後1923(大正12)年9月1日に関東大震災で仮閲覧所の建物と蔵書が焼失、1924(大正13)年に横浜公園内に仮本館が竣工、1927(昭和2)年7月23日に現在の中央図書館の場所(旧老松小学校跡)に横浜市立図書館が竣工、1990年9月に同図書館を解体し中央図書館を着工、1994(平成6)年4月26日に現在の中央図書館が全面開館した。

 市内では、1974(昭和49)年10月6日に市内2館目となる磯子図書館が開館したことに続き、各区に図書館が開設。1995(平成7)年4月25日に都筑図書館、同年5月9日に緑図書館が開館して「一区一館」が実現した。

 「図書館×市営交通」展は、図書館から横浜市交通局に声をかけて実現。横浜市交通局、市電保存館と市民グループ「しでんの学校」の協力により、中央図書館の各階で手書きの運輸日報や古い切符など市営交通に関する資料や、関連図書を並べた。

 展示にあたっては、各階の蔵書との関連も意識した。エントランスのある1階では「祝100周年!図書館×市営交通」の文字が掲げられ、図書館と市営交通の年表、電車模型などを展示。横浜関連の資料がある3階では「市電今昔」として、過去の市電の写真や同じ場所の現代の写真、絵はがきなどを展示する。

 技術・交通など「自然科学」「社会科学」の蔵書がある4階では「市営地下鉄・バス車両と、それを支える人々」として2020(令和2)年7月に運行を開始した連節バス「ベイサイド・ブルー」などの車両と、車両基地や整備工場で働く人の写真を展示。自動車や電車の書籍があるフロアなため、書棚の側面に電車の写真も掲示している。

 芸術・美術など「人文科学」の書籍をそろえる5階では、グラフィックデザイナー「永井一正の仕事と図書館資料にみるポスターたち」をテーマに展示をしている。永井さんは100周年記念の「みなとぶらりチケット」のデザインも手掛けた。

 同館調査資料課長の加藤光さんは「みなさまに親しまれて100周年。これからも市民のみなさまと一緒に歩んでいきたい」と話す。

 横浜市立図書館ではオンラインでも100周年の取り組みを実施。公式Twitterアカウント(@yokohama_lib)で100周年当日となる6月11日へのカウントダウンをしたり、100周年にちなんだ公式アカウント「100ページ目のことばたち@横浜市立図書館」(@yokohamalib100p)からさまざまな本の100ページ目にある言葉を紹介したりしている。

 「図書館×市営交通」展は観覧無料。中央図書館の開館時間は9時30分~20時30分(当面の間20時まで、土・日・月・祝日は17時まで)。会期は5月5日まで。

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