BankART1929が運営する「BankART KAIKO」(横浜市中区北仲通5)で現在、35歳以下の作家の個展シリーズ「BankART Under 35 2021」が開催されている。
同シリーズでは、2008年から39チームが展覧会を開催してきた。2021年度は7人の作家を3期にわけて紹介。第1期(4月23日~5月 9日)は井原宏蕗さん、山本愛子さん、第2期(5月14日~5月30日)は 木下理子さん、敷地 理さん、金子未弥さん、第3期(6月 4日~6月20日)は諫山元貴さん、菅 実花さんが「BankART KAIKO」で個展をする。
第2期で展示中の木下理子さんは1994年生まれ。武蔵野美術大学大学院の修士課程を2019年に修了、今回はサイアノタイプ(日光写真の技法)を用いた青と白のモノクローム像の平面作品などを展示。
敷地理さんは1994年生まれ、2018年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業ののち、2020年に東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻(中区山下町)の修士課程を修了。「アマファントム」と題された展示で、敷地さんは「形のないものが自分自身の中にありそれ(ファントム)自体が自分」と話し、敷地さん自身が作品の中でパフォーマンスも不定期で予定する。
金子未弥さんは1989年横浜生まれ、2017年に多摩美術大学大学院博士課程後期を修了、同年から黄金町エリアマネジメントセンター(中区黄金町1)で滞在制作をしてきた。黄金町のアトリエ鑑賞者から「記憶に残っている場所の話」を聞いて制作した「未発表の小惑星観測所」など、いくつかの場所の記憶から制作した架空の「都市計画」を展示している。金子さんは「作品から架空の都市の想像をしてほしい」と話す。
開催時間は11時~19時。料金は一般=200円(カタログ1種類付き)、中学生以下無料。