横浜市は、大規模接種会場の設置やコールセンターの強化など、今後の新型コロナウイルスワクチン接種の拡大について発表した。
高齢者のワクチン接種を迅速に進めるため、集団接種、個別接種に加え、横浜ハンマーヘッド「CIQ ホール」(横浜市中区新港2)に新たな大規模接種会場を設けて6月6日から毎日接種を行う。予約の受付は、75歳以上、65~74歳の2段階で年齢別に分けて受付することで、予約センターとWEBの予約専用サイトのアクセス集中を緩和する。75歳以上は5月31日から、65歳から74歳は6月3日から予約の受付を開始する。
大規模接種会場の予約受付枠は、当初計画の約52,500人分から約39,500人分を増やし、約92,000人分とする。1日あたりの接種回数は3,000回以上。使用するワクチンは「モデルナ社製」の予定。
横浜ハンマーヘッドには、桜木町駅から約5分間隔で無料のシャトルバスを運行する。
コールセンター電話がつながりにくい状況を改善するため、ワクチン接種コールセンターと予約センター併せて110ブース(回線)を追加し、6月7日に36ブース、21日に74ブースを追加し、最大530ブースに増設する。
また、「個別接種」については、医師会や病院協会と連携した協力の依頼や、市のWEBサイトを通じた新たなワクチン接種を実施する医療機関の募集により、身近な医療機関での接種を増やし、予約を取りやすいように改善する。現在、個別接種を行う医療機関は、約1,300カ所(目標1,700カ所)となっている。
既に市の予約サイトや予約センターでの予約をしたが、別途、医療機関での予約や、国の大規模接種センターで予約をした際は、どちらかの予約のキャンセルが必要となる。これまで、市の予約キャンセルは、予約専用サイトのほか、ワクチン接種コールセンター(0120-045-070)で受け付けていたが、新たに6月7日から予約キャンセル専用電話(0120-045-154)を設置する。
横浜市は、「ワクチンは希望するすべての高齢者が接種できる量が確保できており、7月末までに必ず接種できる。焦らず予約をお願いします。 予約センター(電話)よりも、予約専用サイト(WEB)の方がつながりやすいので、出来る限り、予約専用サイトでの申し込みをお願いします」と呼びかけている。