横浜市立大学はオンライン講義「まちづくり学入門」を、市民らに無料で授業開放する。
「授業開放講座」は同大学が、地域貢献の一環として実施している「エクステンション講座」(公開講座)の特別企画として、日ごろ学生が学んでいる正規の科目の一部を、学生とともにオンラインで受講できる機会を提供するもの。
初回は6月1日。同大学国際教養学部教授で、都市デザイン、歴史を生かしたまちづくりなどを専門とする鈴木伸治教授が「横浜の都市づくりとその歴史」と題して講義。2回目以降は、市内で活動しているまちづくりの専門家をゲストに招く。
ゲスト講師は、秋元康幸さん(元横浜市職員)、内海宏さん(地域計画研究所、横浜プランナーズネットワーク)、杉浦裕樹さん(横浜コミュニティデザイン・ラボ)、川口直人さん(yadokari)、櫻井悦子さん・松村道生さん(横濱ジェントルタウン倶楽部)、岩本唯史さん(水辺総研)。
大学では、エクステンション講座などを通じて、大学の知的資源を地域社会に還元することに力を入れてきたが、コロナ禍により、ほとんどの講座が中止に追い込まれた。また、受講する市民が、大学がある金沢区周辺や、一部の講座を実施する中区周辺に限定されることが課題だった。
今回、講義のオンライン化を余儀なくされる中で、オンライン講義の公開を実験的に行うこととなった。
同大学では、有料で科目を履修して単位を取得する科目等履修生という制度のほかに、単位にならないが、講義を聴講できる仕組みを検討しており、今回は講座を無料で実施し、アンケートを通じて受講した市民の声を集める。
講座をコーディネートした鈴木教授は「横浜のまちづくりの現場で活躍されているゲスト講師の協力で、1年生向けの入門科目の授業を開放することができた。講師の先生方はとても魅力的な活動をされている。これを機会に身近なまちづくりに興味をもってもらえたら」と話している。
講座は、6月1日から7月13日までの毎週火曜日の12時50分~14時20分に実施。「Zoomウェビナー」を使用してリアルタイムで授業を配信する。受講料は無料。申込締切は6月4日。応募者多数の場合は抽選となる。詳細・参加申込は横浜市大「エクステンション講座 申込専用Webサイト」特別企画プログラムから。