横浜市は6月30日、オンラインシンポジウム「デジタルがもたらす新たな価値創出@新たな劇場」を開催する。無観客で開催し、シンポジウムの様子はZOOM(ズーム)ウェビナーでライブ配信する。
横浜市は、文化芸術振興や魅力・賑わい創出、都市の活性化のため新たな文化芸術の魅力を発信する劇場の整備を検討している。新たな劇場整備では、最先端のデジタル技術を活用していく。
シンポジウムは、コロナ禍で映像配信の取組が急速に進む中、デジタル化やデジタル技術の活用で劇場がどう変わるかについて考える。舞台芸術分野の第一線でデジタル技術活用にチャレンジしているゲストを招き、取り組み事例を紹介し、デジタル技術がもたらす新たな価値の創出などについて話をする。
ゲストと発表内容は、桐山孝司さん(東京芸術大学大学院映像研究科長)「劇場におけるデジタル技術の活用事例 ~AIによる映像同期上映~」、高島勲さん(オペラ演出家・プロデューサー)「ウィーン・カラヤン広場から現地ライブ・リポート ~劇場とデジタル技術活用の今~」、曽我麻佐子さん(龍谷大学先端理工学部准教授)「舞踊の3Dモーションデータ活用の未来について」、竹下暁子さん(山口情報芸術センター パフォーミングアーツ・プロデューサー)「メディアテクノロジーが生み出す表現とコミュニティ」。
モデレーターは、上林功さん(追手門学院大学社会学部准教授)が務める。
横浜市政策局劇場計画課の鈴木伸明課長は「出演者の皆様は舞台芸術のさまざまな分野の第一線で活動をされている。シンポジウムでは、国内外の取組を紹介しながらデジタル技術の活用で劇場がどう変わるのか、トークセッションを行う。これを機会に舞台芸術分野に関心がなかった皆様にも、身近に感じるきっかけになれば。ぜひご視聴ください」と話している。
開催時間は18時30分~20時。視聴は無料(事前登録制)。申込み締切は30日シンポジウム終了まで。
「新たな劇場(名称未定)」は、みなとみらい地区への建設・整備が検討されている。検討候補地はみなとみらい21地区60・61街区の一部で、建設中の大規模音楽アリーナ「Kアリーナプロジェクト」、「横浜アンパンマンこどもミュージアム」の隣接地。本格的なオペラやバレエなどの舞台芸術を上演できる設備を想定している。