横浜市は3月1日、みなとみらい21中央地区52街区(横浜市西区みなとみらい5)の都市計画の変更について提案があったと発表した。
提案したのは、コーエーテクモホールディングスのオーナー企業の光優(横浜市港北区日吉2)と、大和ハウス工業(大阪市北区)と光優によるDKみなとみらい52街区特定目的会社。
提案の趣旨は、高規格オフィスや世界初のゲームアートミュージアム、大規模な緑化空間などの複合的な機能の集積で、緑あふれる潤いとにぎわいを創出し、文化芸術の発信を通じてみなとみらい21地区の発展に寄与すること、地域冷暖房プラントの整備で地区全体の省エネルギー性能の向上に貢献すること、歩行者デッキの整備で回遊性の向上に取り組むことなど。
都市計画の変更は、都市再生特別地区に52街区地区を追加し、建築物の容積率の最高限度を880%と定めることや、地区を5つの区域に分けて、建築物の高さの最高限度を180メートル、40メートル、16メートル、10メートル、5メートルと定めることなどが提案された。
計画では、高さ179.8メートル、地上29階、地下2階の高層ビルに、オフィス、イノベーションプラットフォーム、商業、屋上ラウンジ、地域冷暖房プラントなどを整備する。敷地面積は約11,820平方メートル、施設の延床面積は113,400平方メートル。
「ゲームアートミュージアム」は、高層オフィス棟からキング軸をはさんだ南側に位置し、低層3階建の美術館とプライベートガーデンで構成。横浜からゲームアートを世界に発信し、みなとみらい地区全体の魅力向上への貢献を目指し、世界に先駆けた常設のゲームアート作品の展示を行う。
市では提案を受けて、横浜市都市再生評価委員会により都市計画の変更の必要性を判断して都市計画手続をすすめる。
隣接するみなとみらい21中央地区53街区は、大林組を代表企業に、ヤマハ、京浜急行電鉄、新日鉄興和不動産で構成する企業グループが、オフィス、商業施設、にぎわい施設、オープンイノベーションスペース、ホテルなどからなる「横浜シンフォステージ」の建設を2021年4月からすすめており、2024年3月末に完成する予定。54街区には、複合ビル「横浜グランゲート」が2022年2月に完成し、ソニー子会社でカメラ開発のソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズが本社を移転している。