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横浜港観光船「マリーンシャトル」、35年間の運航を終了

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 横浜港にて船舶を運航する海運会社「ポートサービス」(横浜市中区山下町2)は、横浜港観光船「マリーンシャトル」を7月に運航終了したことを発表した。

夜のみなとみらいと富士山と「マリーンシャトル」

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 「マリーンシャトル」は、横浜港周辺の見学を目的として作られた観光船で、1985(昭和60)年に就航開始。総トン数764トン、巡航速力13.0ノット、定員391人だった。

 船内は3階建てで、劇場のような形式のビューシートやオープンデッキなど、眺望を重視した船室をそなえていた。横浜港納涼船「サマーナイトクルーズ」や「船上ディスコクルーズ」などのエンターテイメント付きクルーズ船としての運航のほか、修学旅行や遠足でも多く利用された。

 運航終了を決めたのは、船舶の老朽化と、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、法人、団体旅行、修学旅行などの観光客の減少、船舶の維持管理が厳しくなったため。感染症拡大後は山下ふ頭に停泊していたが、運航できない日々が続いていた。

 今後は、レストラン船「マリーンルージュ」と、横浜港海上交通船「シーバス」の運航を継続する。あわせて、現在、新型「シーバス」を建造中で、新たな体制での運営を目指す。

 マリーンシャトルは既に山下ふ頭から姿を消しており、「ポートサービス」の担当者は「『マリーンシャトル』が多くの皆様にご愛顧いただけましたこと、心より感謝申し上げます」とコメントしている。

 同船には、35年の歴史の中で、約300万人が乗船した。

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