女優の五大路子さんがひとり芝居「横浜ローザ」を、8月12日からKAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町)で上演する。
「横浜ローザ」は、横浜に実在した伝説の娼婦「メリーさん」をモデルに五大路子さんが演じ続けている物語。1996年の初演以来、25年間、演じ続けてきた。
主人公は伊勢佐木町裏の雑居ビルのエレベーターホールをすみかとする女性「ローザ」。白いドレスに歌舞伎役者のように白く塗った顔と黒々とした太いアイライン。第2次世界大戦後、横浜の街角で娼婦としての生き方を貫いた女性。
同作により五大さんは1996年に横浜文化奨励賞を受賞、2015年にはニューヨークでの公演で喝采を受けるなど、国内外で評価されてきた。
五大さんは「私たちは今、コロナという困難な時代の中にある。戦中戦後の困難な時代を生き抜いたひとりの女性の生き方から見えてくるものがあれば。メリーさんを知らない若い世代にも見てもらいたい」と話す。
上演は17日まで、各日14時開演。チケットは一般当日5,500円、学生当日3,000円(前売りは各500円引)。22日から29日まではオンライン配信も予定。配信チケットは3,000円。