神奈川県は、家庭などで使い切れない未使用食品を持ち寄り、まとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する「フードドライブ活動」を応援するため、県庁に回収ボックスを設置している。9月3日まで。
受付できる食品は2カ月以上賞味期限が残っている常温保存可能なもの。集められた食品はフードバンクかながわ(横浜市金沢区富岡東)を通じて県内の家庭へ寄付される。回収ボックスは8月24日に設置し、初日は34キロの食品が集まった。
県ではこれまでに県内の子ども食堂やフードバンクの取り組みについて、地域の団体や企業に取り組みの協力や、ヒアリングなどを行ってきた。
今後、県庁でのフードドライブ活動の結果や課題などを検証した上で、食品ロス削減月間である10月に、県内にフードドライブ活動の実施を広く呼びかけていくという。
フードバンクかながわによると、フードバンクの認知向上と共に寄付される食品は増えているが、コロナ禍で配給のニーズが増加して食品が不足しているという。
神奈川県いのち・未来戦略本部室長代理の沖田弓弦さんは「今回の取り組みで自分たちが食品を寄付する事で誰かの役に立つという気持ちを多くの職員に持ってもらいたい。10月の食品ロス削減月間に向けて工夫をして改善していきたい」と話す。
回収ボックスは、神奈川県庁内の東庁舎1階エントランス正面奥など4カ所に設置されている。期間は9月3日17時まで。