日本郵船歴史博物館(横浜市中区海岸通3)で10月1日、企画展「船の上でよーい、ドン! -船旅とスポーツの時間-」が始まった。
同展では、昔から長い船旅で乗船客を飽きさせないために催されてきた娯楽として、海外遠征に向かうスポーツ選手のトレーニングの場として、客船文化の一つとなったスポーツに関する1930年代の情報を中心に紹介している。
甲板という限られたスペースで楽しめるよう考案された「デッキテニス」は、ラケットとボールの替わりに輪投げの輪を投げ合うもの。ディスク(円盤)とキューを使う「デッキゴルフ」と共にデッキスポーツとして親しまれた。
船上運動会ではパンならぬ「リンゴ食い競走」や、ちょうちんに明かりをともして消さずにゴールする「ちょうちんレース」、「縫い物競走」などのプログラムを用意。乗船客に配られたパンフレットには、種目ごとの出場対象者やルールが詳細に記されている。
1932(昭和7)年の「第10回ロサンゼルスオリンピック」には、横浜港から複数の客船で131人の日本選手団を派遣。前回大会で日本人初の金メダリストになった陸上の織田幹雄選手がジャンプ練習する様子や、本大会の競泳で銀メダルを獲得する前畑秀子選手の写真など、船上でのトレーニング風景が記録されている。
同展は新型コロナウイルス感染防止のため、開催途中で終了した昨年春の企画展の再展示で、12月26日まで開催。開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、一般・大学生=400円、65歳以上・中高生=250円、小学生以下無料。