横浜橋通商店街近くの金刀比羅大鷲神社(ことひらおおとりじんじゃ、横浜市南区真金町1)で、「酉(とり)の市」の一の酉が11月9日に、二の酉が21日に行われる。
金刀比羅大鷲神社の酉の市、一の酉の露天の様子 二の酉は11月21日
混雑による参拝者の新型コロナウィルス感染防止の観点から社頭での提灯奉納(設営)は中止。境内の授与品所は開所時間を短縮する。
熊手商などの露店は、横浜橋商店街前の大通り公園沿いの道路に限定し、規模を縮小して実施。飲食関連はテイクアウトのみの販売とする。開催時間は11時~21時まで。
例年、境内に近隣の店舗や企業などからの奉納により、職人の手づくりの提灯(ちょうちん)数百灯が掲げられ、多くの露天商が並ぶ。開運や商売繁盛のお守りとして福をかきこむといわれる「縁起熊手」が威勢いい「商売繁盛、大繁盛」の掛け声で売られ、多くの参拝客でにぎわう横浜の初冬の恒例行事として親しまれている。
金刀比羅神社は横浜開港の1859年11月に、現在の横浜公園の位置にあった港崎遊郭(みよざきゆうかく)に祭られた神社。大鷲神社は、1872年に港崎遊廓が高島町に移転した際に祭られた。現在は金刀比羅神社の相殿に祀られている。
神社は1882年4月に真金町へ移り、1923年9月1日の関東大震災と1945年5月29日の横浜大空襲で被災したが再建された。現在の社殿は1988年8月に再建されたもの。
酉の市は、1991年11月に横浜市の無形民俗文化財に指定されている。かつては陰暦の11月に行われていたが、現在では陽暦11月の「酉の日」に行われている。