2027年に横浜市で開かれる国際園芸博覧会「花博」を開催・運営する団体「2027年国際園芸博覧会協会」が11月15日に設立され、都内で記念式典が開かれた。
花博は、横浜市瀬谷区と旭区にまたがる2015年(平成27)6月に返還された米軍施設「上瀬谷通信施設」跡地を会場に、2027年の3月から9月に、花や緑を通した健康と福祉、環境の向上、経済強化などを目的に開催される。
「幸せを創る明日の風景」がメインテーマ。博覧会区域は約100ヘクタール。ICT活用や地域連携などの多様な参加形態を含み1500万人の来場者を見込んでいる。
国際園芸博覧会の開催運営を行う協会は、15日に設立時社員総会と第1回理事会を開催して設立された。会長には十倉雅和経団連会長が就任した。
副会長には山中竹春横浜市長と上野孝横浜商工会議所会頭と黒岩祐治知事などが、理事にはディー・エヌ・エーの南場智子さん、日本ユニシスのナリン・アドバニさんらが就任した。
山中市長は「上瀬谷通信施設は広大な土地。この地からアフターコロナの新しい時代を切り開く、自然と共生した都市像を世界に向けて発信して行きたい」と意気込みを語った。
来賓として挨拶した斉藤鉄夫国土交通大臣は「自然環境が持つ多様な機能を暮らしにいかす知恵や文化の価値を再評価し、持続可能な社会の形成に活用して、幸福感が深まる社会の創造を目指すとともに、グリーンインフラ、スマートシティ、ゆとりとにぎわいのあるまちづくりの取組をより一層加速させていきたい」と話しをした。
同博覧会協会は同日、公式ウェブサイトを開設。今後、園芸博覧会の開催に向けた準備状況、イベント情報等の情報発信をしていく。
世界園芸博覧会(A1クラス)は、国際博覧会事務局の承認により、国が開催する国際博覧会(認定博)として位置付けられている。2019年9月に2027年に横浜市において国際園芸博覧会を開催することが承認された。国内の世界園芸博覧会としては、1990年の国際花と緑の博覧会(大阪花の万博)がある。