水上交通を軸に横浜港や関内・関外地区を巡りながら、港と運河の歴史・文化を学べる「よこはま運河チャレンジ2021」が、11月21日と12月14日に開催される。
運河映画会&ナイトクルーズコース(運河パーク桟橋~石川町仮設桟橋)
メインとなるのは横浜港と大岡川・中村川のクルーズ。運河を巡りながら、横浜で活躍する桂一門の落語を聞く「水辺×落語で歴史文化を学ぶクルーズコース」と、横浜にゆかりのある映画とその舞台の解説を楽しむ「運河映画会×ナイトクルーズコース」があり、いずれも横浜銘菓ギフトと近隣店舗で使えるクーポン券、運河ガイド冊子、特製運河絵葉書セットがつく。横浜中華街での観光やグルメと、運河クルーズがセットになったコースも運航する。
地元スポットや、運河や橋の由来やエピソードを紹介する「横浜運河伝承サイン」を巡ると特典付きクーポンなどがもらえる「運がめぐるラリー」も同時開催。船による緊急物資輸送訓練や水難救助訓練のデモンストレーションも実施する。
また、21日~12月4日までの期間を通じて、リバークリーンにより運河から集めたペットボトルを使い、地元の小学生・幼稚園児が絵を描いたLEDイルミネーションを展示する「運河ランタンフェスティバル」も行われる。明治大学商学部商学科 中川ゼミナールの大学生たちが企画。会場はJR石川町駅南口前の河岸。
イベントは、よこはま都心部水上交通実行委員会が主催。横浜都心部を流れる運河(大岡川・中村川・堀川)に囲まれた関内関外地区の地域同士が、運河によってつながり、街のにぎわい創出を目指すイベントとして、2013(平成25)年から毎年開催している。今年は創造的イルミネーション事業「ヨルノヨ」で、船で横浜の街を巡りながら映像と音楽を楽しむ「アートクルーズ」を実施するなど、川沿いの地域でのイベントとも連携し、水上交通のPRや事業化に向けた検証に取り組む。
実行委員会委員でNPO法人HamaBridge濱橋会代表の大島重信さんは、「臨海部の運河パークと都心部の石川町と日ノ出町の桟橋を結ぶ水上交通がメインの展開。映画クルーズ、アートクルーズとの連携では水辺の夜のにぎわいづくりを目指す。横浜の歴史は水辺で発展してきた。横浜の文化や歴史に興味がある方にぜひご参加頂きたい」と話している。
開催日時は、11月21日が9時~18時、12月14日が12時~20時10分。クルーズはいずれも事前予約制、有料。