女優の五大路子さんが座長を務め、横浜発「メイド・イン・横浜」の演劇発信を目指して公演を行っている劇団「横浜夢座」が「赤い靴の少女 母かよの物語」を11月19日から無料配信している。
五大さんは、劇団での活動とともに、終戦後に横浜の街角に立ち続けていた白いドレスの娼婦「ハマのメリーさん」をモデルにした一人芝居「横浜ローザ」を1996(平成8)年から演じ続けてきた。
「長年にわたり、女優として優れた活動を行い、地域文化の振興に貢献している」として11月に、文化庁の2021年度「地域文化功労者表彰」を受賞。受賞にあたっては「これからもふるさと横浜からの文化発信の夢を紡いでいきたい。心を込めて」とコメントした。
受賞記念として、2018年11月に横浜ランドマークホールで上映した「横浜夢座第14回公演 赤い靴の少女 母かよの物語」の配信を決めた。
同作は、赤い靴の女の子「きみちゃん」と母「かよさん」の物語。10代のころから山下公園の赤い靴の銅像の前で詩を書いたりしていたという五大さんは、子どもの貧困問題なども考え、母親と子どもの心の絆をたくさんの人に届けたいという思いで同作に取り組んだといい「きみちゃん役が本当にかわいい。見どころのひとつ」と話す。「横浜夢座の集大成のような思い出の作品。大人になっても親子で見てもらえたら」とも。
無料配信は23日まで。