横浜市は、民間事業者4者(エックス都市研究所、サスティナブル・デザイン都市戦略研究所、凸版印刷、日本総合研究所)と協働で運営している「ヨコハマSDGsデザインセンター」(以下デザインセンター)の拠点を中区尾上町からみなとみらい21地区「横濱ゲートタワー」(横浜市西区高島1)3階に移転し、12月17日にオープンした。
ヨコハマSDGsデザインセンター新拠点開所式のテープカットの様子
横浜市は、国から選定された「SDGs未来都市」として、市民・事業者との連携により、SDGs達成に向けた取組みを進めている。その一環として、SDGsに取り組む中間支援組織「ヨコハマSDGsデザインセンター」を2018年1月に開設し、相談窓口機能設置や、SDGs未来都市・横浜の取組発信など、SDGs達成に向けた取組みを推進している。
新拠点は「横濱ゲートタワープロジェクト」を推進する鹿島建設、住友生命保険、三井住友海上火災保険の3社と横浜市が、7月に締結した連携協定に基づき開設された。新拠点では、デザインセンターが多様な主体と連携して取り組んでいるプロジェクトを紹介し、市民がSDGsに取り組むきっかけを提供するほか、SDGsに関するイベントの開催などにより、SDGsに取り組む国内外の主体とのさらなる連携を強化していく。
17日の開所式には、山中竹春市長、同デザインセンターの信時正人センター長のほか、来賓として内閣府地方創生推進事務局の青木由行事務局長、横浜市会の清水富雄議長、横濱ゲートタワー代表企業の鹿島建設執行役員開発事業本部長の塚口孝彦さんなどが参加した。
山中市長は挨拶の中で、自身の母親がSDGsを知っていたというエピソードをあげ、SDGsが着実に浸透してきていると話した。デザインセンターの新拠点オープンにあたり「今日から新たな1ページが始まる」と意気込みを語った。
信時センター長は挨拶の中で「中間支援組織を設置している指定都市は他にない。1000を超える会員にこれまでも丁寧に対応してきた」とコメントし、新拠点については「オープンエリアから入室できるので開放的。誰でもウェルカムな雰囲気が流れていることがポイント」と話をした。
開所式に参加した横浜市立みなとみらい本町小学校の小正和彦校長は、「デザインセンターがすぐそばにできたのは嬉しい限り。SDGsに関する教育は、普段の授業だけではできない。専門性のある外部の方が近くにいることで教育の幅も広がる。デザインセンターと小学校が相互に関わり合っていければ」と語った。隣接するみなとみらい本町小学校の校舎の窓には、児童たちが歓迎のメッセージを掲げていた。
施設の営業時間は、11時~16時、定休日は土日祝。
「横濱ゲートタワー」は、みなとみらい21地区58街区の21階建てのオフィスビルで、横浜の新たな名所としてプラネタリウムを併設。2022年3月にグランドオープンが予定されている。