神奈川県民ホールギャラリー(横浜市中区山下町3)で、美術家のミヤケマイさんと書家の華雪(かせつ)さんによる二人展「ことばのかたち かたちのことば」が開催されている。
ミヤケマイさんは、日本の伝統的な美術や工芸の繊細さや奥深さに独自の視点を加え、 過去・現在・未来をつなげながら、 物事の本質や表現の普遍性を問う作品を制作する美術家。
華雪さんは1975年京都府生まれ。幼い頃に漢文学者・白川静の漢字字典にふれたことで漢字のなりたちや意味に興味を持ち、文字の成り立ちを綿密にリサーチし、現代の事象との交錯を漢字一文字として表現する作品づくりに取り組むほか、文字を使った表現の可能性を探ることを主題に、国内外でワークショップを開催している。また、「コレクション 戦争×文学」(集英社)をはじめ書籍の題字なども多く手がけている。
同展は、各地の芸術祭や個展、グループ展での発表、執筆活動などで、近いフィールドにありながら、これまでクロスする機会のなかったふたりのアーティストによる初のコラボレーション。「ことば」の光と影の関係性が止まることなく「かたち」を変えて入れ替わり流動する中、一つの世界を生み出している。
料金は一般=800円、学生・65歳以上=500円、高校生以下=無料。1月29日まで。