eBoard(横浜市金沢区)は1月18日、観光型電動キックボードシェアリングサービス「ヨコハマベイスクーター」の社会実験を始めた。
社会実験実施エリア 電動キックボード「ヨコハマベイスクーター」
対象エリアは横浜市西区、中区の一部。赤レンガパーク、大さん橋、日本丸メモリアルパークなどにポートを設置。貸し出しポートと同一ポートに返却する。
走行エリア、走行禁止エリアの設定には、GPSを利用した仮想的な境界線「ジオフェンス」を利用。エリアから出ると警告音が鳴り、アクセル操作ができなくなる。
経済産業省の産業競争力強化法の特例措置の認可の下、横浜市と横浜港振興協会が協力し実現。特例措置により、ヘルメットの着用は任意。車道、自転車道、普通自転車専用通行帯の走行ができ、歩道は走行できない。自転車が交通規則の対象から除かれている一方通行路の双方向も可能。
利用可能な年齢は18歳以上で、普通自動車免許証が必要。利用に当たっては、ステーションの案内板にあるQRコードを読み取り、電話番号、運転免許証、顔写真を登録し、道路交通法テストに合格する必要がある。合格後、専用アプリ「セグウェイパス」をダウンロードし、電話番号、クレジットカードを登録し、利用を始める。
使用する機体は、原動機付き自転車保安基準適合車両「Segway Ninebot社製 MAX PLUS」。最高時速は15キロで、航続距離は55キロ、最大積載重量は100キロ。
同社の木原徳人共同代表は「ジオフェンスにより、走行禁止エリアへの侵入の抑制と共に、低速エリアを設定した。例えば中華街など人の多い所に入るとスピードがダウンすることで人との接触等を抑制することができる機能がある」と、安全に回遊できる工夫について話し、「横浜ベイエリアとみなとみらい地区に点在する商業施設、観光スポット、宿泊施設、公共交通機関を、新たな移動手段、観光ツールとして使ってほしい」と利用を呼び掛ける。
料金は最初の60分900円、以降以降60分ごとに800円。7月31日まで。