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映画「標的」が横浜シネマリンで封切り 誰もが突然「標的」になりうる時代に

舞台あいさつ後、主人公の植村隆さん

舞台あいさつ後、主人公の植村隆さん

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 横浜シネマリン(横浜市中区長者町6)で、2月12日から映画「標的」が公開されている。シネマリンは大阪のシネ・ヌーヴォとともに、同作の封切館となった。

映画「標的」より 判決後の支援者たち

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 「標的」は「慰安婦」証言を伝える記事を1991年に世に出した元朝日新聞記者の植村隆さんを追ったドキュメンタリー。2014年以降、一部から「捏造記者」とのバッシングが始まり、脅迫は家族や勤務先の大学にも及んだ。

 上演初日には、監督の西嶋真司さんがリモートで舞台あいさつ、主人公の植村さんは初日にサプライズで登壇、13日には上演後に約20分間の舞台あいさつを行った。植村さんは「自分だけではなく関わったすべての人が主人公」と、関係者と上映館と来場者への感謝を口にし、「誰もが突然『標的』にされることがありうる『時代の闇』を破りたい」とも。

 シネマリンでは、昨年5月に東アジア反日武装戦線をたどった映画「狼をさがして」を上映した際、周辺で街宣車に中止を連呼されたことがあり、「安全に上映ができるように」と、13日は警察が警備をして上映。支配人の八幡温子さんは「内容を見れば大切に作られた映画であることはわかる。良い作品を普通に上映するだけ」と話す。

 「記録に残らない歴史は繰り返される」と結ぶ同作は、第64回日本ジャーナリスト会議賞と第33回安鍾泌自由言論賞を受賞、第26回釜山国際映画祭招待作品。

 上映時間は2月25日まで=12時15分~14時、2月26日以降は未定。

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