JR東日本スタートアップ(東京都港区)は「WALL SHARE」(大阪府)とともに、JR東日本横浜などで、JR沿線の空き壁を活用したミューラルアート(壁画)による地域活性化を目指す実証実験「ミューラルワンライン」を2月上旬から開始した。
子どもも注目 JR東日本の空き壁を活用した「ミューラルアート」
「ミューラルワンライン」は、大宮駅から横浜駅までの鉄道沿線に壁画を描くプロジェクト。
実施場所は、横浜駅高架下に3カ所(第一高島架道橋2カ所、第二高島架道橋)と、大宮駅、与野本町駅、武蔵浦和駅の駅構内で、計8作品。壁画を描くアーティストは、FATE、imaone、keeenue、KOMESENNIN、MOTAS、PHIL、SUIKO、TakahashiYohei(敬称略)。
あわせて、横浜駅の中央通路改札外イベントスペース「YOKOHAMA SEEDS」では、2月21日から、各拠点のミューラルアートを展示し、プロジェクト概要について発信する「ミューラルワンラインギャラリー」を開催する。
関係者は「新型コロナウイルスの影響で日常も経済も先行きが見えずどこかせわしないこの時代。そんな今だからこそ、日常にチルやリラックスを取り入れ、心を落ち着けることが大切ではないでしょうか」といい「作品のテーマは『子ども~大人まで心穏やかに落ち着けて未来に希望を持てるアート』」とも。
ペイントは2月7日から順次スタート。実証実験の開始に合わせ、地域の魅力を案内、12言語対応のデジタル観光ツアーアプリ「スポットツアー」内で、JR東日本沿線の回遊を促す期間限定の企画「ミューラルワンライン」も予定。5月末まで。
JR東日本スタートアップは、ベンチャー企業や様々なアイディアを有する方々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムを2017年度に初めて開催し、これまでに計94件の提案を採択してきた。