シウマイ弁当の「崎陽軒」(横浜市西区高島2)と明治21年創業の老舗弁当・仕出し弁当の会社「まねき食品」(姫路市北条)は、東西駅弁コレボレーション駅弁「関西シウマイ弁当」を3月18日から阪神梅田本店(大阪市北区梅田)で販売する。
関西シウマイ弁当は力強く描かれた虎をデザイン シウマイ弁当のパッケージは龍
「関西シウマイ弁当」は、コロナ禍での移動人口が減少し、大きな打撃を受けた駅弁業界を盛り上げようと考える両社の思いと「シウマイ」、「関西シウマイ」を地域創生につなげていきたい崎陽軒の思いが重なり、1年半の歳月をかけて発売に至った。2021年11月にJR姫路駅構内で販売を開始。弁当を求めて行列ができ、SNSでも多くの発信があるなど、人気を集めている。
「まねき食品×崎陽軒 関西シウマイ弁当」に入る「関西シウマイ」の製造は崎陽軒が担当し、「昔ながらの一口サイズのシウマイ」の見た目はそのままに、関西の出汁文化には欠かせない昆布だしと鰹節を使い豚肉に刻みレンコンを混ぜこんで蒸した関西限定の「シウマイ」となっている。
シウマイ以外のおかずは、創業130余年のまねき食品の駅弁づくりの伝統を活かし、シウマイ弁当の「筍煮」は姫路名物えきそばの出汁で炊いた「拍子木切り筍煮」に。「鶏の唐揚げ」は「鶏のあご出汁唐揚げ」に。「鮪(まぐろ)の漬け焼」は「鯖(さば)の幽庵焼(ゆうあんやき)」に。「玉子焼き」は関西風「出し巻玉子」など、関西ならではの具材が入る。
容器は、経木(きょうぎ)の折を使用するなど崎陽軒の冷めてもおいしいことへのこだわりを継承。関東で販売しているシウマイ弁当のパッケージには、龍と水晶玉が描かれているが、関西シウマイ弁当は、力強く描かれた虎を配置。水晶玉には関西と中国地方の有名観光地のイメージが並ぶ。価格は960円。