横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車両「4000形」が5月2日から運行を開始する。
全車両に車椅子やベビーカーを固定できるスペース ブルーライン4000形
4000形のコンセプトは「海辺の先進的な都会感」。先頭車両は、従来のブルーラインの面影を残しつつ、全体的に平面や直線のエッジを際立たせたデザインにした。
室内カラーリングは、床面にブルーラインのシンボルカラーのブルー、壁面はグレーで、出入り口には注意喚起色のイエローを配置。ゆずりあいシート部の床面を赤、壁面を白とすることで認識しやすいカラーリングとした。
座席幅は従来の470ミリから480ミリに拡大、座面の材質を見直して座り心地も向上させた。シート端部の袖仕切りを大型化し、着席の乗客とあわせ、立っている人の快適さにも配慮した。全車両に車椅子やベビーカーを固定できるスペースを設け、各車両に3台の防犯対策カメラを設置する。
新形式の導入は約30年ぶり。今年度中に5編成、来年度3編成の運行を開始し、現在ブルーラインが保有する車両のうち、1992(平成4)年製造で最も古い形式の3000A形車両(28年経過)を置き換える。4000形は6両編成で、両先頭車はモーターのない制御車で、中間の4両が走行用モーターを備える中間電動車。
ブルーラインの担当者は「さまざまな方向を向いた面が、見る角度とともに先頭形状の表情を変化させ、躍動感のあるデザイン」とコメントしている。
車体の製造は川崎車両(東京都港区)。同社がブルーライン車両の製造を担当したのは、1972(昭和47)年の開業に合わせて納入した1000形以来50年ぶり。