4月に野毛店舗での営業を終えた日本最古のジャズ喫茶として知られる「ちぐさ」が、5月1日からグランモール公園1階の「クロス・パティオ」の「グリーンスポット」(横浜市西区みなとみらい2)で「ジャズミュージアム・ちぐさ」プレオープンの仮設展示を開始した。
創業店主の吉田衛さんの時代から使用していたオーディオシステムと約6000枚のレコードや、貴重なV-ディスクなどを展示。穐吉敏子さん、渡辺貞夫さん、日野皓正さんなどの音楽家たちが勉強のために通っていていた旧ちぐさの歴史を背景に、ジャズの歴史を語るトークショーやジャズミュージアムについてのワークショップなど、イベントの展開も予定する。
展示空間内には、ちぐさオリジナルブレンドを開発したキーコーヒーのセルフサービスコーナーを設けるとともに、グランドピアノもあり、ジャズ喫茶の雰囲気を楽しむことができる。
担当者は「ジャズの街・横浜の文化遺産であると同時に、近年、若者や外国人が集まる魅力ある街・野毛のランドマークとして、地域との融和を図りながら、横浜の観光振興に貢献していきたい」といい「ちぐさは創業店主・吉田衛の遺志を受け継ぎ『ジャズの歴史と伝統を大切にし、それを未来につないでいく』ことを使命と考えている」とコメントしている。
展示時間=11時~19時、展示期間は2023年2月28日まで、入場無料。
ちぐさは、開業90年を迎える2023年に博物館とライブハウスの機能を備えた「ジャズミュージアム・ちぐさ」として建て替え準備中で、「Jazz Museum CHIGUSAファンド」を立ち上げ、建て替え資金の寄付やジャズの歴史的資料の寄贈を募っている。ミュージアムの完成予定は2023年3月11日。