横浜の開港記念日を祝う「第41回 横浜開港祭」が6月2日に開催される。
コンセプトは「"Thanks to the Port"『開港を祝い、港に感謝しよう』~優しさつくる 新たな挑戦~」。ライブ演奏などのステージイベントやドローンショーのほか、港にちなんだ船の展示や横浜湾港内のクルーズ、SUPやシーカヤックの体験会などを行う。
会場は臨港パークと周辺エリア。臨港パークの特設ステージでは、T.C.R.横浜銀蝿R.S.と明和電機による「未来へのきずなライブ」や、LEDパネルの映像をバックに、約300人の歌声を横浜港に響かせる「ドリーム・オブ・ハーモニー」、光りと音のショー「ビームスペクタクル inハーバー」などが行われる。
今年はスカイイベントとして、耐震バースヘリポート上空(臨港パーク)から500機のドローンを飛ばす「ナイトドローンショー」が初めて行われる。開催時間は19時20分~35分。
高島中央公園では、神奈川県産の材料を使ったフードから投票で選ぶ「グルメ王グランプリ」が行われる。会場には、昔ながらの屋台が出店するほか、料理教室やスポーツ体験、子ども縁日などの子どもたちが楽しめるプログラムを展開する。
また、「スカイエリア 18区花火」として市内18区各地で、医療従事者への感謝の思いと新型コロナウイルスの収束などを願い、75発の花火を打ち上げる。開催は19時53分から19時55分。実施場所は事前に公表しない。
今年の開催は、環境負荷の低減を目指し、例年10万部~20万部を印刷していたガイドブックの配布をやめて、デジタルでの情報提供に変えるほか、イベント会場で使用する紙コップの一部を石灰石を主原料とするライメックスを使用したリサイクル可能な容器にするなどの取り組みも行う。
横浜開港祭は、港に感謝し、市民と共に横浜の開港記念日である6月2日を祝い、まちづくりと観光の活性化を図るために開催される「市民祭」。1981年に「国際デープレ横浜どんたく」として初開催。翌1982年に「'82国際デー第1回横浜どんたく」として正式に始まった。1995年から「横浜開港祭」となった。
2020年は新型コロナウイルスの影響で開催中止。2021年は実地とオンライン配信のハイブリッドで開催し、臨港パークは人数を3000人と限定して実施。初の取り組みとして、市内18区各地で1分間の花火を打ち上げた。
横浜港は、1859(安政6)年6月2日(新暦7月1日)に、アメリカ、オランダ、ロシア、イギリス、フランスの各国と締結した安政五カ国条約に基づき開港。1年後の1860年6月2日に開港1周年を祝ったのが、開港記念日の始まりと言われている。1959(昭和34)年に、開港100年を記念した開港100年祭が開催され、この年から横浜市立の学校は「休校日」になった。